【Facebook】3月12日以降にいいね!数が減少した理由
2015/07/13
「3月12日以降、いいね!数が減少する」
大量のFacebookいいね!を保有している企業やユーザーにとって、ドキッとする記事が、昨日Facebookの公式ニュースで発表されました。
Facebookページの「いいね!」数がより正確に
今週からページの「いいね!」数のカウント方法を変更し、利用解除されたアカウントと追悼アカウントからの「いいね!」を除外します。これにより、Facebook上のデータが、より現状に即した、より整合性の取れたものに保たれるようになります。
現在利用されていないアカウントの除外
この仕様変更により、そのFacebookページに対して関心を持ちいいね!している人の最新のインサイト(年齢や性別などの利用者プロフィール情報)を把握することが出来ます。
要するに、既に利用されていないアカウントのいいね!は無意味なので、ページから削除して今後はより正確に「ファン数=いいね!数」を把握できるようになるということです。
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「ブラックハット いいね!」
皆さんは、「ブラックハットいいね!」という言葉をご存知でしょうか?
恐らく知らないと思います。自分がたった今作った造語です。
この言葉の元になっているのが「ブラックハットSEO」です。
SEO(検索エンジン最適化)という言葉がありますが、大きく分けると2つのSEOがあります。
それが「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」です。
「ブラックハットSEO」とは、悪質な手段を用いてGoogleなどの検索結果の上位表示狙うことです。
具体的には、内容のない無意味なウェブページを大量に作成し、大量のバックリンクを得ることによって「価値があるサイトのように錯覚」させる行為などです。
昨年末に流行ったリファラースパムもある意味ブラックハットSEOと言っていいでしょう。
一時期ブラックハットSEO業者が大流行しましたが、今はGoogleの仕様変更やペナルティにより大分数が減りました。
「ホワイトハットSEO」とは、ざっくり言うとGoogleが推奨している方法でSEOを行うことです。
コンテンツの質やユーザーが見やすいサイト設計などを心がけていけばそれが自然とホワイトSEOになっていきます。
無意味なバックリンクで価値があるように錯覚させるのではなく、コンテンツをしっかりと作成し中身で勝負することが今後のSEOでは重要です。
「いいね!」も数ではなく、中身が重要
いいね!の数が多いページを見ると、そのページやページを管理している企業、企業の商品なども人気があると思われがちです。
しかし、「いいね!の数=そのページの価値」ではありません。
ブラックハットSEOのバックリンク同様、いいね!もただ数を増やすだけなら可能だからです。
例えば、以下のニュースのようにひたすら海外でいいね!の数を増やし、「1万いいね!◯◯円」などで販売している業者があります。
手口や販売方法がまんまブラックハットSEOと同じです。
フェイスブック「いいね!」捏造工場を発見 24時間体制でクリック
http://www.sankei.com/world/news/130808/wor1308080016-n1.html
ネット上で人気の目安となっているフェイスブック(FB)の「いいね!」やツイッターの「フォロワー」などの数を水増しするため、労働者が一日中パソコンの前に座ってクリックを続ける“捏(ねつ)造(ぞう)工場”が、バングラデシュにあった。
窓に格子がはめられた狭く薄汚い部屋。大勢の若者がパソコンの前に座っている。1日3交代制で24時間、依頼のあった顧客のため、いいね!やフォロワーのほか、「ユーチューブ」の投稿動画の再生回数を増やす作業を行っている。
こういったページは、いいね!の数は多いのに投稿に対してコメントなどのエンゲージメントが殆ど無いという特徴があります。
今回の仕様変更は「ブラックハットいいね!」対策ではない
今回「Facebookページのいいね!数をより正確なものにするために、非アクティブないいね!は削除する」と聞いたとき、てっきりこのようなブラックハットいいね!への対策かと思いました。
しかし今回の仕様変更は、手動で無効化された追悼アカウントや記念アカウントに限られるようで、ユーザーが単に長い間ログインしていないだけの「非アクティブ」なアカウントのいいね!はそのままカウントされるようです。
FacebookのMAU(月間アクティブユーザーは)、13億9000万人で「世界で一番人口の多い国」と言われています。
しかし人口や投稿数が増える中で、ユーザビリティをいかに保っていけるかが今後のFacebookの成長の鍵となってきそうです。
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