「ガラホ」 ガラケーとスマホの良いとこ取り?中途半端?
2015/07/13
見た目は携帯、中身スマホの「ガラホ」
KDDIは19日、都内で開いた新商品の春モデル発表会で、スマートフォン(スマホ)と従来型携帯電話の合計6機種を1月下旬から順次発売すると発表した。新たにシニア向けとジュニア向けのスマホを拡充するほか、見た目は携帯電話ながら中身はスマホという「ガラホ」も投入する。
auから春の新機種として「ガラホ」と呼ばれるモデルが発表されました。
外観は従来型のフィーチャーフォンですが、指を使ったスクロール操作など、スマートフォンに似た操作が行えるほか、4G LTE、Wi-Fiテザリングにも対応しています。
赤外線通信、ワンセグ、おサイフケータイなどガラケーお馴染みの機能も搭載しています。
詳しいスペック等はケータイWatchの記事が参考になるので省略します。
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以下では、この機種が成功するか失敗するか、要は一定の支持と販売量を得られるのかを書いていきます。
そもそもガラホは4年前に発売されている
今回各メディアの記事を見ると、まるで新しいスタイルの携帯電話が登場したように思われますが実は4年前に同じコンセプトのものがソフトバンクモバイルから発売されています。
コンセプトもデザインも殆ど同じものです。
この機種が成功だったか、失敗だったか? それは今この機種の続きが発売されていないことから考えて結論は出ています。
なぜスマホに機種変更しないのか?
今回新しくauがガラホを発売したということは一定層ガラケーの形状の携帯電話を望む人がいると考えているためです。
しかし問題は、その「一定層」の人たちがなぜガラケーに拘り続けるのかその課題を解決しなければ売れずに、昔のガラケーを使い続けるでしょう。
ガラケーを使い続ける理由
・スマートフォンのタッチパネルが使いづらい
・バッテリーの持ち時間が短い
・月々の携帯料金が高くなるのが嫌
・操作が複雑で覚えるのが面倒
・現状のガラケーで十分満足
上記の問題は今回のガラホでは解決されているでしょうか?
今回のガラホの特徴
・Google Playは利用不可
これは良いと思います。スマホを使いこなしている人から見ると、Google Playが使えないAndroid携帯電話は価値が半減ですが、必要なアプリは予め入っていて後から余計なものを入れる必要がないため「操作が複雑で覚えるのが面倒」という問題は解決されます。
・スマートフォンではバックグラウンドで通信を実行するが、「AQUOS K」ではアプリごとに制限をかけて、ユーザーが意図せず、バックグラウンドで通信しないようになっている。
この仕様は重要です。スマートフォンがまだ普及し始めた頃、パケット定額に加入せずに使っていて、「インターネット閲覧を行っていないのにパケット料金が発生している!」というクレームがよくありました。
スマホは自分で意図してインターネットを使用しなくても、自動的にアプリの更新や動作が行われています。
・バッテリー(1400mAh)の持ちは一般的なフィーチャーフォンと遜色ないレベル
上記のアプリ制限とGoogle Play使用不可等により、バッテリーを消費する原因を抑えることが出来ます。
元々スマホはバッテリーの容量自体が少ないわけではなく、バッテリーの消耗が激しい動作を頻繁に行うため、結果としてガラケーとくらべて「バッテリーの持ちが悪い」となるわけです。
・タッチパネル非搭載
あえてタッチパネルは搭載せず、全ての動作は物理キーで行うようにしました。
使う使わないに関わらずとりあえずタッチパネル搭載、という中途半端な感じにならなかったのは良いことだと思います。
・「AQUOS K スタート割」を用意、55歳以上は「シニアプラン」
「AQUOS K スタート割」は、最大4年間利用料を毎月1000円(税抜、以下同)割り引くサービスで通常のスマホとの料金の差別化を図っています。
「シニアプラン」は、「誰でも割」適用時の基本使用料が月額3980円で、0.7GB分のデータ通信量が含まれおり、トータルの月額利用料金が4280円となります。
ここが成功の鍵を握る最も重要なポイントとなります。
スマホユーザーの月額料金:7,000円〜8,000円前後
ガラケーユーザーの月額料金:1,500円〜3,000円前後
契約プランによってガラケーでもスマホ並の料金を払っている人も稀にいますが、上記が平均的な数値です。
今回の「4,280円」という月額料金はその中間にあたります。
「現状のガラケーで十分満足」「月々の携帯料金が高くなるのが嫌」
これらの考えを持つユーザーに対して、プラス1,500円〜2,000円というのが妥当な価値と思われるか思われないかが成否を分ける要因です。
個人的な意見として、シニアプランが適用される55歳以上に対しては「乗り換えの価値あり」と考えます。
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