Amazon 本買取サービスを開始 1冊から無料集荷という驚異的な仕組み
2015/07/22
買い取り価格を事前にWebサイトで確認
Amazonが6月3日(水)から「Amazon 本買取サービス」を開始いたしました。
コミック、和書、洋書などの100万タイトルの買取価格がAmazonのサイト上で事前に確認でき、1冊から無料で集荷してくれます。
Amazon 本買取サービスの特長
・本1冊からでも無料で集荷
・売りたい商品の買取価格を事前に確認出来るので安心
・査定後、万が一買取が成立しなくても、配送料無料で返送
・過去にAmazonで購入した商品なら、最大買取価格を一覧で表示
・買取代金はAmazonギフト券にて24時間以内にアカウントに付与
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何が驚異的って全部が凄い。そもそも本1冊から無料で自宅まで集荷に来て、仮に買い取りが出来なかった場合でも無料で返送してくれる。
10円のモノを無料で集荷に行きます!ってビジネス、普通の会社の会議で提案したら笑われて終わりです。
ブックオフのビジネスモデルが崩壊の危機
ブックオフも自宅まで出張買取に来てくれるサービスはあります。
しかし買い取りにはいくつか条件があり、それなりにハードルが高いです。
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・本の買い取りは20冊以上から
・買い取りが成立しなかった場合、返送に送料がかかる
・支払いまでの日数 1〜2週間
店舗まで本を持っていけば1冊から買い取ってもらえますが、買い取り価格はそれなりに人気のある本でも10円が普通です。
100円以上の値段がつくのは、新刊の人気コミックぐらいです。
ブックオフの買い取り価格が一律で安いのには2つの理由があります。
・新人アルバイトでも査定がその場で行えるようにする
・タダ同然の買取価格 それでも捨てるよりはマシと売る人が多い
ブックオフに行くと、立ち読みしている人だらけで本を買う人をほとんど見ないですが、仕入れ値がタダ同然で食品などとは異なり廃棄ロスも発生しないのが今までビジネスモデルが成り立っていた理由です。
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全ての面で上回っているAmazonのサービスの登場で、ブックオフへ本を売りに行く人が減るとどうなるでしょうか。
市場に出回っている本の流通量は限られているため、本の仕入れが少なくなるとビジネスフローそのものが成り立たなくなってしまいます。
6/30まで 3商品買取で500円分ポイントプレゼント中
現在Amazonでは、3商品以上の買い取りが成立した場合Amazonポイント500円分プレゼントするキャンペーンを行っています。
対象は、本だけでなくCDやDVD、テレビゲームなども含まれます。
まとめると
今までもマーケットプレイスなど中古本を売買するシステムはありましたが、古本屋などの企業が店舗と併売するために利用されることが一般的でした。
マーケットプレイスでやりとりを行う場合、C to Cになるため売り手側に信頼性と手間が必要でした。
自分自身、売りたい本があってもダンボールや緩衝材を用意して、住所のラベルを印刷して郵便局に持っていくことを考えると、その時間と手間が利益に見合わないと考えていました。
セドリなどそれを生業として本格的にやっていくのなら別ですが、普通の人にはハードルが高かったと思います。
これが出来るのは、まさにAmazonだからと言えます。
買い取り代金はAmazonポイントで付与されるため、消費者はAmazonに売った金額をAmazonで使うことになります。
Amazonで本を買い、Amazonに売り、Amazonポイントでまた本や日用品を買う、というAmazon経済圏で全てが成り立つ構造です。
品揃えが幅広く、かつ料金も一般の店舗より安いためAmazonのポイントは現金と同価値とも言えるので消費者にとってデメリットもないです。
赤字覚悟でひたすら拡大を進めるAmazonならでの経営戦略です。
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