【体験談】飛蚊症レーザー治療を受けました

2017/06/27 2021/02/04

2017年6月の某日、都内のある眼科で飛蚊症のレーザー治療を受けました。

その際の診察の流れや治療後の変化、料金などについて綴ります。

”ある眼科”として病院名を明記しないのは、この記事はその病院の宣伝記事でもアフィリエイト目的の記事広告でもなく、飛蚊症に悩む人々に数少ない情報を共有するためです。

実際飛蚊症関連のキーワードで検索すると、怪しいサプリメントを勧める記事や明らかに間違った情報が普通に散らばっています。WELQ(ウェルク)問題じゃないですが、人の不安につけこみ誤ったほうへ誘導するサイトが数多く存在しているのが現状です。

17歳のときに発症

まず飛蚊症の定義についてはWikipediaから以下に引用します。

飛蚊症（ひぶんしょう）は、人間の眼球内の原因により視覚に発生する現象で、視界内に小さな薄い影（糸くずや蚊のようにも見える）のようなものが現れる。網膜上では特定の位置に影は存在しているが、眼球の運動による視界の移動により、この影は相対的に動き回っているように当人には感じられる。眼科分野では遭遇する頻度の高い症状で、疾患の場合もある

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E8%9A%8A%E7%97%87

一般的に40～50歳代から起こることが多く、加齢に伴う生理現象として発症するケースが多いようです。

しかし自分は17歳のとき、野球の練習中にボールが左目に当たり発症しました。今から15年以上前のことです。

当時は飛蚊症という言葉も知らなかったので、ボールが当たった眼の白目の部分が赤くなっていたので、その影響で異物が見えているだけで、時間が経てば治るものだと思っていました。

しかしいつまで経っても治らなかったため、眼科に行ったところ飛蚊症と診断されました。

そのとき診察した眼科医いわく「飛蚊症は生理的に誰にでも起こりうることで、網膜剥離などの症状がないなら手術をする必要もない。気にしないのが一番。」

気にしない、で済んだら警察・・・、じゃなくて医者はいらないと思うのですが、実際15年前は治療には外科的な手術が必要でリスクの高いものでした。

その後15年以上、とても気になりつつも治療法がないなら仕方がないと生活してたわけですが、近年飛蚊症のレーザー治療が日本の病院でも導入されたと聞きました。

あまりに少ない飛蚊症治療に関する情報

「飛蚊症　治療」とかで検索すると怪しいサイトが沢山出てきます。

「レーザー治療」についても同様で、レーシックに関する情報はアフィリエイトも含めて山ほど出て来るので比較検討しやすいのですが、飛蚊症に絞ると一気に情報が少なくなります。

実際に飛蚊症のレーザー治療を行っている眼科も数が少なく、都内でも5件あるかどうかです。

それぞれの眼科のサイトの情報や料金などを精査したのですが、繰り返しになりますがレーシックとは異なりそもそも治療を行っている眼科自体が少ないので判断が難しかったです。

治る確率は6割～7割程度との診断

ここからがようやく本題になります。

6月某日、都内の某眼科を予約し、訪れました。

待合室は多くの人で溢れていましたが、多分大半がレーシック関連だと思います。

まず眼圧検査や視力検査などを一通り行い、瞳孔を開くための目薬を複数回挿して、医師による診察を受けました。

飛蚊症を治療するためには、当然飛蚊症の位置や形を特定しないといけないのですが、これが大変です。

怪我など誰の目で見ても同じように見えるものならわかりやすいのですが、飛蚊症の正確な見え方は本人にしかわかりません。

また眼の動きにあわせて浮遊物は動くため、ずばりココです！とは言えません。

自分の場合、浮遊物は複数あるのですが一番大きくハッキリと見えるものは、普段は視界の左下にあります。

しかし眼科医いわく、レーザーは浮遊物が真ん中に来ているときしか照射出来ないのでその練習をしてきてください、と言われました。

「治る確率は6割～7割程度」とのこと。この数値がどういう計算ではじき出されたのかわかりませんが、恐らくレーザが上手く飛蚊症の原因となる硝子体内のシワや濁りに当たれば治るけど、上手く当たらないケースもある、という意味だったのだと思います。

治らなかったら治療費をドブに捨てるようなものですが、長年悩んでた自分としては少しでも可能性があるなら、と思いレーザー治療を受けることにしました。

飛蚊症レーザー治療の料金は？保険の適用は？

飛蚊症のレーザーの料金ですが、片目で9万8千円です。

その他診察料、薬代などがかかるので、合計で見た場合費用は約12万円です。

自分の場合は左目しか飛蚊症が発症していないので片目だけでしたが、両目の場合は当然上記の料金＋9万8千円なので約22万円かかる計算です。

そして一般的な健康保険は適用されず、全額自費での支払いになります。

これはレーザー治療の料金だけでなく、診察料も同様です。

眼科の担当に確認したところ、診察料も手術に直接関係するものは自費になり、1ヶ月後の定期検診などになると健康保険の適用になるとのことでした。

まとめると、飛蚊症レーザー治療でかかる費用は

片目：レーザー治療 98,000円（保険適用外）＋診察料・薬代など（保険適用外）約20,000円＝合計約120,000円

両目：レーザー治療 196,000円（保険適用外）＋診察料・薬代など（保険適用外）約20,000円＝合計約220,000円

となります。レーシックと同額かやや安いくらいですね。ただしレーシックの場合、片目だけということはないと思いますが。

勿論これは自分が行った眼科のケースであり、病院によって料金形態は異なります。この眼科の場合、レーザー治療の料金は半額前払いとなり、治療当日にもう半額を払います。

飛蚊症レーザー治療の様子

手術の前は久々に緊張し、不安になりました。眼を良くしようと思って受けた手術で、万が一障害が残ったり、むしろ飛蚊症が悪化したらどうしようかとか。

手術室はベッドなどに横たわるものではなく、真っ暗な部屋で椅子に座って機械に顎を乗せて、対面に医師が座り行います。

イメージとしては、眼に風を当てる眼圧検査などと姿勢は変わりません。

麻酔用の目薬を挿し、眼を見開いた状態で医師の指示に従い上下左右に眼球を動かします。

そして医師が赤いレーザーを、まるでゲームセンターのシューティングゲームみたいに撃ちます。

先述の通り、硝子体内のシワや濁りが正面に来ないとレーザーを照射出来ないため、眼球を動かして丁度正面に来たところでタイミングを合わせてレーザーを照射します。

変な表現ですが、まるで難易度高めのシューティングゲームの様子を見ているようでした。

10分ほど行なった後、「これぐらいにしておこう」と言われ、終了となりました。

「200発くらい撃った」と言っていたので、眼への負担を考慮してか費用的な問題か、ある程度目安があるみたいです。

術中や術後に痛みや乾きなどはなく、いたって平常時と同じでした。

その日はそのまま帰宅となりました。

レーザー治療の結果、飛蚊症は治ったのか？

飛蚊症は果たして治ったのか？　濁りやシミは見えなくなったのか？

手術直後は、瞳孔を開く目薬の影響で視界がまぶしいため、正直よくわかりませんでした。

翌朝、明るい場所で眼球を動かしてみて濁りやシミを確認します。

結果、最も大きく最も濃かった濁りは消えていました。　ただし濁りやシミが完全に無くなったのか？というとそうではなく、元々複数あった濁りのうち一部は残っています。

体感として、手術前の濁りやシミの数や大きさを100とした場合、それが20くらいになった感じです。

なので完治したか？と言われればNOですが、大幅に負担が軽減された結果です。

レーシックでよく言われる後遺症、乾きや眩しさ、眩暈などはとりあえず現状は全くありません。

まとめ

飛蚊症レーザー治療は他の人に勧めるか否か？と訊かれると、その人次第という結論になります。

今回の結果を受けて、10万円以上払ったのに完治しないのはおかしい！と考える人もいれば、8割程度軽減されたなら良かったと考える人もいます。

また硝子体内で動くシワや濁りにレーザーを照射するという手術の特性上、治療を行う医師の腕やあるいは”運”で左右される部分もあるかもしれません。

人によっては1回で完治するかもしれませんし、もしくは5割程度しか改善しないかもしれません。

ただ、飛蚊症で悩む多くの人に対してこの体験談が少しでも参考になり、判断材料になれば幸いです。

この記事を書いた人
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ふくえもん / FUKUEMON

デジタルマーケティングまわりを得意としています。主な職務経歴は、Twitter、Instagram、Facebookなどソーシャルデータを中心としたビッグデータ分析、オンライン英会話事業の立ち上げと運営、SNS広告運用、SEO事業など。お問い合わせ、ご依頼などは以下のページをご覧ください http://fukuemon.me/about-me/